スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

食堂スーフルのお話
3月にオープンした「食堂スーフル」のこと。

去年、スーフルこと田中沙由里ちゃんとの出会いがあり、
彼女の念願のお店作りに協力させて頂きました。

私は初めて個人的に設計のお仕事をさせてもらいましたが、
こんなに素敵なお仕事をさせてもらえたことを
とても光栄に思っています。

今更ながらにも、
この素敵な出来事を書き記しておきたいと思います。

--------------------

彼女と初めて物件を見に行ったのは、去年の10月のこと。

木造の、小さい2階建ての長屋。
元はコロッケ屋さんだったとか…

さて、どうしよう。
水周り、キッチンの設備、客席の数…

キッチンは充実させたい、でも客席も欲しい…
いろいろ希望や悩みを考えつつ、
いくつかプランをしました。

でも、何よりも…
「いらっしゃい!」と満面の笑顔のさゆりちゃんが迎えてくれる
あったかい空間を作りたくて、
それを一番大切に考えていたように思います。

食堂スーフルを作ったのは、彼女のお父さん。
もう、至る所にお父さんの愛が溢れていて、
あの食堂の暖かさは、お父さんの愛がいっぱい詰まっているからです。

工事は寒い冬でしたが、毎日黙々と現場で作業をされるお父さん、
とてもとてもかっこよかったです。
そんなお父さんと一緒にお仕事される職人さんも、
とても暖かかったです。
「さゆりちゃんのためなら!」と思わせてくれる、
暖かい現場でした。
いろいろ自分の準備も忙しいのに、
たくさん現場に足を運んでいたさゆりちゃんの姿が
そう思わせたのだと思います。





『親子』という関係はいろいろ難しくもあるとは思います。
言いにくいこと、言いやすすぎてぶつかること…
でも、常にお互いを思いあっていた親子だからこそ出来た、
本当に暖かい空間です。

設計するということ、
いろいろ大切なことを教えてもらいました。

オープンの日、真っ先にスーフルを訪れ、
お父さんと電話で話しました。
いろいろ思い出すと胸がいっぱいになり、
私も涙が出ました。

スーフルのオープニングで入れてくれた
ファーストコーヒーとファーストプレート。





このお店でスーフルの笑顔が本当に素敵に輝いていて、
私はスーフルからたくさんの勇気や自信をもらいました。

スーフルがいつもお料理を撮ってる写真に写るタイルは、
私もとてもお気に入り。
何とも「スーフル」らしい!

テーブル、イス、看板、
お皿、スピーカー、ショップカードなどなど…
写真、HPに至るまで、
多才な素敵な方々からスーフルへの愛がたくさん込められています。
スーフルのこだわりも、全てあたたかい形になります。

オープンして5ヶ月、
今はすっかりさゆりちゃんのお店になっていて、
本当に素敵なお店です。
最初から変わらない暖かさと、
さらにパワーアップしているさゆりちゃんのエネルギーと、
たくさんそこを訪れてくれるお客様のエネルギーも相まって、
他のどこにもない、素敵な世界があります。


素敵なお仕事をさせてくれて、本当にありがとう。

これからも、更なる発展をお祈りしています。

私にとっても、
初心に戻り、パワーを与えてくれる場所です。

食堂 souffle